ゲイ映画のキメ台詞

今ほど目覚めたとき、ないわ!

〜キャロル③〜

 「今ほど目覚めたとき、ないわ!」テレーズにはリチャードという恋人がいる。 あなたを好きだけれど愛していないとテレーズは言う。 リチャードはキャロルのせいだと思いこむ。 「まるで夢中じゃないか。あの女性のどこがいいんだ、棄てられるぞ、目を覚ませ」 テレーズはもの静かな女性ですが、ことキャロルへの侮辱を感じとる...

「あなたは?」「キャロル」

〜キャロル②〜

  キャロルがデパートの売り場に忘れた手袋をテレーズは送り返してあげる。 お礼の電話が入り、昼食をいっしょに取ることになる。 テーブルに座り、てきぱき注文するキャロル。 テレーズは「同じものを」としか言えない。 ドンくさいのではなく、緊張して上がっているからですね。 キャロルがテレーズに名前を...

このお人形、探していただける?

〜キャロル①〜

  「このお人形、探していただける?」 キャロルとテレーズが初めて交わす言葉です。 娘のクリスマス・プレゼントを探しにデパートに来たキャロル。 人形売り場にいたテレーズ。 フロアに入ってきたキャロルをテレーズが凝視する。 キャロルの注文に「あいにく在庫を切らしています」 「そう。もっと早...

ここは天国で、わたしは聖母マリアよ

〜人を喰ったセリフ〜

  「ここは天国で、わたしは聖母マリアよ」 シャロン・ストーンとイザベル・アジャーニが恋人同士という設定。 「悪夢のような女」のまちがいでは。 イザベルは全寮制男子寄宿学校の校長という、コチコチの先生役。 校長先生が風呂場で倒れた。 風呂場にかけつけ、抱き起こしたシャロンに「わたし、生きて...

ガーディニアか

〜香り〜

    「ガーディニアか…」 「マルタの鷹」は1941年の映画です。 私立探偵サム・スペード(ハンフリー・ボガード)の事務所に入ってくる男にピーター・ローレ。 ヌルっとしたいやらしさで、殺人鬼などを演じたら名人級の役者です。 彼が部屋を出て行ったあと、ボガードが「ガーディニアか」...

なぜなにごとも難しくするの?

〜お母さんはオトナ〜

  「かわいそうに。なぜなにごとも難しくするの?」 サムとスージーは12歳。 どっちも感じやすい年頃だ。 サムは孤児。 スージーはママが警官と不倫しているのを知って反抗的になる。 ふたりは家出する。 簡単にみつかり連れ戻される。 スージーは「ママはあの哀れな警官とできている」とふて...

わたしはもっとここにいたい

〜砂漠のヴァンパイア〜

  「わたしはもっとここにいたい」 男はこんなやばいところ、早くひきあげようというのに、恋人は美人の吸血鬼のとりこになって、もっとここにいたいとイヤイヤ。 吸血鬼は、男を誘惑し、女を口説き、毎晩忙しい。 彼女の家は砂漠の真ん中にある、というのが他の吸血鬼映画と変わっています。 秘境の古城とい...

フィリップ! フィリップ!

〜殺意が凝縮するとき〜

  「フィリップ! フィリップ!」 アラン・ドロンの「太陽がいっぱい」は、のちの「リプリー」とちがい、男ふたりのゲイの関係は前面にでていませんが、ルネ・クレマンは周到な雰囲気をつくってそれを暗示しています。 トムのフィリップへの憎しみと絶望が爆発するのが、ヨットからおろされ、ボートで海に置き...