ダイアン・セルフィンです

ダイアン・セルフィンです

カミーラとアダム(監督)のパーティに招かれたダイアンは、華やかな映画界の来賓の席で、アダムの母親からあれこれ質問される。

この母親が誰あろう、冒頭現れたマンションの管理人ココです。

ダイアンの夢の世界では、現実とは真逆のサクセスが描かれました。

親切な人たちに取り巻かれ、才能に溢れたダイアンはオーディションで

激賞され、スターへの階段を上がる。

カミーラはダイアンの助けなしには何もできない庇護すべき存在。

ダイアンはカミーラを守り、励まし、道を開いてあげる。

でもハリウッドで、待ち構えていたのは過酷な現実でした。

薄汚い借家の家具もない部屋で、愛し合ったカミーラはいない。

パーティの席でダイアンは自己紹介します。

「ダイアン・セルフィンです」。夢は果てたのです。

 

 

 

(「マルホランド・ドライブ」)

 

 

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