ゲイ映画のキメ台詞

私は手足が冷たいから…

〜お嬢さん⑫〜

私は手足が冷たいから…   「私は手足が冷たいから…確かめる?」 珠子は引き出しから飴をとって舐めると秀子にキスする。 何のために飴を舐めるのかよくわかりませんが。 「こんな感じね」と秀子がつぶやいている。 「すごくいいです」と珠子。 「私にもして。知りたいわ」 こうなるともうなるよう...

男は何を望んでいるの?

〜お嬢さん⑪〜

男は何を望んでいるの?   隣に横になった珠子に、背を向けたまま「教えて」 珠子ドキッ。「男は何を望んでいるの?」 お嬢様の質問は困ってしまう。 「私が知りたいのは、結婚したら夜は…」 くるり。「最初は唇を合わせる?」 言葉で説明するのは難しい。 (ヤケクソだ。教えて早く寝かせよう) ...

悪い夢を見そう、ここに…

〜お嬢さん⑩〜

悪い夢を見そう、ここに…   お嬢様が朗読会から帰ってきました。 ぐったりしています。いくら鈴を鳴らしても珠子がすぐ来なかったから 機嫌が悪い。 「何をしていたの。朗読は本当に苦痛なのよ。化粧落としや着替えを 私一人でさせるつもり?」 「すみません、眠り込んでいたものですから」 珠子は...

秀子を忘れる

〜お嬢さん⑨〜

秀子を忘れる   (しっかり考えなくちゃ)珠子は自分に言い聞かせます。 大金持ちになって遠い港に行き、名前も知らない美味しいものを食べる、 キラキラしたものを買って、秀子を忘れる。 そうまでして忘れなければならない存在に秀子はなっています。 詐欺師で泥棒かもしれないけど、 珠子って純真で...

偽物に心を奪われるなんて

〜お嬢さん⑧〜

偽物に心を奪われるなんて   詐欺師の伯爵にたぶらかされているお嬢様。 「なんて哀れなの。偽物に心を奪われるなんて」 珠子は内心、悲憤慷慨しています。もともと自分も仲間ですけど。 お嬢様は珠子に 「母は私を産んで死んだの。私が殺したようなものだわ。私なんか 生まれなければよかった」と悲し...

ボタンを外し、紐をほどく

〜お嬢さん⑦〜

ボタンを外し、紐をほどく   身体中締め付けているお嬢様の下着は、何本も紐があって、一人では ほどけない。珠子が胸のボタンを外し、背中の紐をほどいてあげます。 「私が今もスリなら、手を入れて触ったはず」などと妄想する。 何に触るつもり?   (「お嬢さん」 )   ...

可哀想で見てられない

〜お嬢さん⑥〜

可哀想で見てられない   お嬢様を施設に入れればこっちのもの、と珠子は割り切ろうとします。 が、何も知らず自分を信じ切っている秀子が、可哀想で見ておれなくなる。 それに何と言っても美人です。 「今まで私が手をかけた中で最高にきれいだ」。 おまけにお嬢様は「お前の顔を寝る前に思い出す」なんて...

お嬢様は私の赤ちゃんです

〜お嬢さん⑤〜

お嬢様は私の赤ちゃんです   秀子が風呂に入ります。尖った歯が頬の裏に当たって痛いと訴えます。 珠子は口の中を覗き、丁寧に歯を削ってやります。 湯船には赤いサラファンの花びらが浮かび、珠子は上気する。 秀子は口を開けたまま、という無防備な状態を珠子に委ねている。 珠子の指が秀子の唇の上で動...
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そこから入っちゃダメ!

〜お嬢さん④〜

そこから入っちゃダメ!   時刻になったので珠子が書庫に行くと、広いの、なんのって。 はるか向こうにポツンと上月と秀子が本を前に座っているのが見える。 周囲は書棚で、古い装丁の本がぎっしり、整然と収まっている。 これが実は春画の稀覯本なのだ。上月はエロ本の収集家で、 毎月定期的に「朗読会」...

悪口も盗みも許すけど…

〜お嬢さん③〜

悪口も盗みも許すけど…   秀子は「悪口も盗みも許すけど、ウソだけはつかないで」と命じる。 新入りの珠子は早速イジメにあい、靴の片方を盗まれた。 お嬢様は衣装室に連れて行き、クローゼットの上から下まで並んでいる 靴を見せ、「私は5歳で朝鮮に連れてこられてずっと家にいる」 どことなく寂しそう...