ゲイ映画のキメ台詞

芸術がわからんのか!

〜「コレット」㉚〜

  芸術がわからんのか!   なんと、ウィリーは「演者はベルブッフ侯爵夫人とウィリーの妻。 斬新なステージにするのだ」と興行主に売り込んだのだ。 転んでもただでは起きない男。 舞台はムーランルージュだった。 マイムが進み、コレットとミッシーがステージでキスすると 「同性愛者は...

彼もマイムをやってる。上手よ

〜「コレット」㉙〜

  彼もマイムをやってる。上手よ   ミッシーの意思に関わらず、あくまで女性として扱うウィリーと 彼女の自我を尊重するコレットが火花を散らします。 ウィリー「ミッシーは(舞台に出ることを)なんと?」 コレット「応援してくれて、いつもスタジオにいる」 ウィリー「佗しいね。彼女には...

「今日は書く?」「いいえ」

〜「コレット」㉘〜

  「今日は書く?」「いいえ」   コレットはストライキ。執筆拒否です。 ウィリーは気が気ではない。 「今日は書く?」「いいえ」「でも書かないと」(困るのだ) 「マイムの練習をするの」 「素敵な趣味だが君はサラ・ベルナールじゃない。 場末の演芸場で披露して叩かれるだけだ」 ...

一体、何を着ている!

〜「コレット」㉗〜

  一体、何を着ている!   オフィスに現れたコレットにウィリーは目を剥く。 「一体、何を着ている!」 コレットはビシッとスーツを決めてきたのだ。 「ミッシーのよ」 「逮捕されるか、乱暴されるぞ」(かっこいいのに) コレット耳を貸さず 「次のクロディーヌは連盟にしたい。みな...

本当の自分を示したかった

〜「コレット」㉖〜

  本当の自分を示したかった   コレットはミッシーに質問する。 「あなたはズボンを穿くのに葛藤がなかった?」 「ある日兄の制服を着たらすっきりした。ホッとできた。 本当の自分として生きられることを示したかった。 君はウィリーに女学生の格好をさせられている。 それで幸せかい?...

「一つ足りないだろ」「何それ」

〜「コレット」㉕〜

  「一つ足りないだろ」「何それ」   ウィリーはこういう言い方をします。 「ミッシーは感じのいい人だが、彼女の性別を表す言葉がない。 君は満足のようだが、一つ足りないだろ」 「何それ」 コレットの答えは続くシーン。情熱的にどちらもが求め合う。 性別を表す言葉などなくとも愛を...

ともに永く歩めるよう祈るわ

〜「コレット」㉔〜

  ともに永く歩めるよう祈るわ   コレットが手紙を書いています。 「ミッシー。ともに永く歩めるよう祈るわ。 あなたのような人に初めて出会った。 強くて繊細、上品なのに単刀直入、控えめなのに勇敢。 真の意味で紳士だわ」 よほどフィーリングがあったのでしょう。 ミッシーは、本...

いや、書いたのは君だよ

〜「コレット」㉓〜

  いや、書いたのは君だよ   ミッシーはコレットの真の理解者だった。 「君が成し遂げたことは素晴らしいよ。新たな女性を生んだ。 少女と大人の間に入る女に声を与えた」 「ウィリーがね」 「いや、書いたのは君だよ。君と出会った時わかった」 コレットは嬉しかった。 「そうよ、私...

ベルブッフ侯爵夫人もいるぞ

〜「コレット」㉒〜

  ベルブッフ侯爵夫人もいるぞ   パーティーの会場に水際だって貴族的な男性が座っていた。 「ベルブッフ侯爵夫人もいるぞ」 「通称ミッシーだ。彼女が現れるなんて」 「女性なの?」コレットの目がピカッ。 「ナポレオン妃とロシア皇帝の血を引いているから男装が許される」 「魅惑的ね...

あの本は処分される

〜「コレット」㉑〜

  あの本は処分される   訪問しようとして、夫人の部屋を見上げたコレットは窓に夫の姿を見た。 いつの間に、あいつ。 怒り心頭。階段を駆け上がりドアをガンガン。 三角関係が発覚。 「穏やかな解決は無理なのね」と夫人。 事情を知った夫人の夫は出版元に金を払い 「あの本は処分さ...