ゲイ映画のキメ台詞

一人なら自由?

〜「燃ゆる女の肖像」(14)〜

  一人なら自由?   「明日は一人で外出できます。自由です」そうマリアンヌが告げる。 「一人なら自由?」お嬢さまが聞き返し「確かめます」 このお嬢さま、マリアンヌが考えているより、 ずっと思慮深いと思えるのです。一人なら自由なのかと、問うあたり。 でも嬉しかっ...

お嬢さまは怒っているだけです

〜「燃ゆる女の肖像」(13)〜

  お嬢さまは怒っているだけです   肖像画が進まない。外にいる時間が長すぎる。 そうマリアンヌから聞いて伯爵夫人は娘を外に連れ出すことにした。 「その間に描いて」 「お一人で外出させれば? お嬢さまは怒っているだけです」 思うに任せない日常の行動に腹を立ててい...

選べる人にはわかりません

〜「燃ゆる女の肖像」(12)〜

  選べる人にはわかりません   お嬢さまのやや不機嫌な問い返しに、マリアンヌは話題を変えます。 「修道院はお好き?」 「修道院には音楽も図書館もありました。それに皆が平等です」 「私は息苦しくて逃げ出しました。 ノートに絵を描いては怒られた」 「絵を描く...

一度も笑わないの

〜「燃ゆる女の肖像」(10)〜

  一度も笑わないの   ソフィが成果を聞いた。 「どうでした?」「難しい」とマリアンヌ。 「いつも前を歩くし、浜辺では独りを好む。一度も笑わないの」 「おたがいさまでは」というソフィにマリアンヌは苦笑する。 マリアンヌはお嬢さまに本当のことを言っていない。 ...

結婚を拒否している

〜「燃ゆる女の肖像」(5)〜

  結婚を拒否している   母親の伯爵夫人に会う。 「娘の結婚相手はミラノの人よ。 あなたの描く肖像画が気に入ればミラノに輿入れする。 前に男性の画家が来たけど、娘は顔を隠して一度も見せなかった」 「何か理由が?」 「結婚を拒否しているから肖像画を描かせな...