もしもし、ホリガイです
イノギさんのことを考えると、いくらでも時間が過ぎていく。
今まで、こんなこと、あったかな。
「もしもし、ホリガイです」
「久しぶりだね、フェリーに乗っているのだって?」
「迷惑だったかな。すごく会いたいけど、
イノギさんがアレだったら諦めるから。
テキトーに観光してテキトーに帰る。
いろんなこと思い出して懐かしかったけど
イノギさんのことがいちばん、気になるんだ。
これからも気にするし、
愛想を尽かされたとしても
私はイノギさんのことを生きている限りずっと、ずっと
気にしている。
ごめん、やっぱ私、どっちらかったことしか言えないのです」
〜「君は永遠にそいつらより若い」〜