友だちは一人のはずだ!

友だちは一人のはずだ!

 

「ここをどうして知ったの?」とアレクサンドルが訊く。

「ルシアンが教えてくれた」

怖い顔になり「喋ったの!」

「ルシアンは友だちだ」

「じゃ、僕は? 友だちは一人のはずだ!」

少年は怒って出て行ってしまう。

アレクサンドルにとってジョルジュは唯一無二の「友だち」。

「友だち」という言葉に込めた重さが違う。

大事な存在を「普通の友だちレベル」に

落としてしまうなんて、頭にきたのでしょう。

純粋ゆえにとんがっています。

〜「寄宿舎〜悲しみの天使〜」〜

 

bn_charm