心臓の鼓動が聞こえる

心臓の鼓動が聞こえる

 

温室にアレクサンドルが入ってくる。

温室の階段に笑って立ったと思うと、膝を抱えて座る。

ジョルジュは自分の頭を彼の膝によせ、胸に耳を当てて

「心臓の鼓動が聞こえる。走ったの?」

アレクサンドルは恥じらいながら

「あなたのために詩を書いたから」

〜「寄宿舎〜悲しみの天使〜」〜

 

bn_charm