自分のしたいようにする
「君も年上の友人を見習うのだ。彼の手紙を出しなさい」
「いやだ!」アレクサンドルがキッパリ。
「人は自分のしたいようにすればいい」
叫ぶように言って部屋を出る、若きアウトサイダー。
「その通りだ」と神父は逆らわず
「さあ、汽車に乗り遅れるよ」
アレクサンドルを両親の家に送り届けるため駅に向かいます。
車中、ジョルジュとの出会いの通路にたつアレクサンドル。
大事そうに手紙を取り出し破いた。
白い紙片が窓外に散る。
席に戻らない少年を探して通路にでたローゾン神父は
通路の車外ドアが開いているのを見た。
〜「寄宿舎〜悲しみの天使〜」〜