ユンヒなの?

ユンヒなの?

 

ジュンは運河のほとりで待っている。

約束を取り付けた女子高校生らしい人物はいそうもない。

目を配っていると、やや離れた場所に立っている

黒いコートを着た、背の高い女性がいる。

セボムの「午後6時に食事云々」の提案に

どことなくうさんくさいものを感じていたジュンは

それが誰かすぐにわかった。

「ユンヒなの?」

背中にその声を聞いたユンヒは目を閉じた。

〜「ユンヒへ」〜

 

 

bn_charm