餓死する前に
母親の名はモリー。8人の赤ん坊を亡くし、
メアリーが言うには「母は10人の子を生み、8人が赤ん坊で死んだ。
それから母は感情を失くした」。
メアリーの上に兄がいます。生き残ったのはその2人だけ。
母親の面倒を見るのはメアリーで、モリーはメアリーに
頼らなくては生きていけない。娘が離れるのが怖い。
高圧的に支配力を維持しようとする。
貧しい家計を支えるのがアンモナイトの土産物です。
だからこの日も早くからメアリーを起こし
「行くだろ? 浜辺へ。貝を拾って流木も。餓死する前に」
いうことがいちいち脅迫的です。
〜「アンモナイトの目覚め」〜