体をぶつけながら灯りを探す

 

体をぶつけながら灯りを探す

 

夜のパリ。１台のシトロエンが停車している。

車の中に若い女性キャロル（マルーシュカ・デートメルス）と

少女（ロール・マルサック）がいる。

12歳くらいの少女は詩か歌の一節を口にする。

「階段を這い上がり、体をぶつけながら灯りを探す。

あなたはここで１人。やりきれない」

巧みな導入部で、ここから以後、映画は

どうしようもない情念の「やりきれなさ」に引きずり込んでいきます。

 

 

 

〜「ラ・ピラート」〜

 

 

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