君は異才だ。とても追いつけない
逃走したふたりはロンドンに来ました。
金の工面はヴェルレーヌがします。
ヴェルレーヌはここでもお互いの違いを嫌でも認めることになる。
「君は異才だ。とても追いつけない」と嘆く。
違いを違いとして認めたらいいと思うのですが
「自分が古い人間に思える」と打ちひしがれる。
ランボーは余裕です。
「君を選んだのには理由がある。
僕は主題を持っている。君は方法を知っている。それを学びたかった」
ランボーの言うことは才能の交換ですが、
そんなもの、愛に必要でしょうか。
「あんたなんか、才能のあるただのエゴイストよ」と
女なら言うでしょう。ヴェルレーヌは追いつく必要などなかったのよ。
〜「太陽と月に背いて」〜