(セリフなし、ラストシーン)
棺の中に眠るチェンチをレオノーラが見つめる。
また娘を失った。
茫々と無限孤独が果てしなく広がっていく。
アルバートが来た。チェンチの死に顔を覗き込む。
近づいたレオノーラはものも言わず刺すのだ。
声も出ず男は倒れる。
女二人だったら機嫌よく暮らしていけた。
まがいものだと誰が責められる。本人にとっては本物だったのだ。
余計な「真実」を吹き込んでくれたために、
チェンチは耐え難い現実世界に放り出されてしまった。
リズのメヂカラが強烈な光を放ちます。
ジョセフ・ロージーは愛想もコソもなく現実を突きつける。
有無を言わせぬラストでした。