その若さで何が疲れたの?
レオノーラはチェンチとの会話がかみ合わなくなる。
「先に休ませてもらうわ。とても疲れたから」
話もそこそこにチェンチは切り上げる。今までの親しみもやさしさもない。
「何が疲れたの。その若さで」ついレオノーラは問いただす口調。
「体の状態が疲れやすいのよ」
「ふざけないで、いい加減にして」
「2ヶ月も生理がないの」レオノーラ絶句。
しかしチェンチのことだ、また何かの思い込みか錯覚か…
チェンチがとりとめもなく、スルスルと腕の中から去っていく気がする。