君らを助けたい
テルマの家の電話に盗聴器を仕掛けた警察は電話を待っていた。
ハルがルイーズにいう。
「君らを助けたい。ふたりともまだ殺人罪には問われていない。
参考人としての出頭だ。だがテルマはオクラホマ州の強盗手配中だ」
「私の頭の中にはこんな言葉が浮かぶのよ。逮捕、裁判、刑務所、無期懲役、電気椅子」
「メキシコには行けんぞ!」
ルイーズは電話をガシャン!「あんた、あのコソ泥に言ったのね、行き先を。
サツに知られていなかったことが二つ。行き先と現在地。その一つが
バレたのよ! 他人をすぐ信用するのがあんたの悪い癖よ。忘れないで、
私たちは指名手配犯なのよ」
ルイーズも本来の自分の調子を取り戻しています。
彼女らが伝説になるのはここからです。