ゲイ映画のキメ台詞

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どうせもう終わりだ

〜たかが世界の終わり㉔〜

どうせもう終わりだ   ルイがしょぼしょぼと「どうせもう終わりだ」 「世界」「終わり」というキーワードが頻繁に使われます。 ルイという男性は、劇作家で、ハンサムで、ゲイで、世に認められた存在。 充分成功した人生でしょう? たまたまゲイであることが家族に受け入れられなくて、「ゲイ地区」に ...

なぜ俺ばかり責めるんだ!

〜たかが世界の終わり㉓〜

なぜ俺ばかり責めるんだ!   とうとう兄貴の不満が爆発する。 みなルイの肩ばかり持って、「なぜ俺ばかり責めるんだ!」 弟に殴りかかろうとし、かろうじて止められる。 ハラハラ見守っている女性たちにルイは 「次は大丈夫だから」 次なんてないのにそう言います。 ルイは生きる気力を喪失していま...

一緒にいても遠いんだ

〜たかが世界の終わり㉒〜

一緒にいても遠いんだ   「ルイは俺たちを必要としない。一緒にいても遠いんだ。不幸な奴だ」 兄貴はルイのいる場所が「ちっぽけな世界」で、そこにいて自分を 特別視していると思う。 自分を特別視したいのはルイだけに限らない、人は誰でも 自分は他人よりちょっと違う、違うところがあると思うことで ...

自分を特別だと思うな!

〜たかが世界の終わり㉑〜

自分を特別だと思うな!   兄貴がいちばん腹の立つのはこれですね。 ルイが成功し自分たちとは違う特別な世界の住人になった、と思っている。 だから12年間も家族を放りっぱなしにしていた、洟も引っ掛けなかった。 どうせ何か困り事があったから帰ってきたのだろうが 「今さら俺たちを巻き込むのはやめ...

もったいぶった話と虚しい言葉

〜たかが世界の終わり⑳〜

もったいぶった話と虚しい言葉   兄貴はグズい弟の言葉にイライラと一刀両断です。 「お前が何もせず空港で待っていたことを、俺が喜ぶ? 本当かどうか疑わしい話を聞かされている。もったいぶった話と虚しい言葉」兄貴のセリフがいきなり詩人みたいになりました。 「わからない、なぜ戻ってきたのか。誰もわ...

よくわからないけど…

〜たかが世界の終わり⑲〜

よくわからないけど…   ルイはまだこんなことを言う。 「よくわからないけど、兄さんが今朝(空港の日の出やカフェの)話を 聞いたら喜ぶと思って」 この弟は、とぼけているのでないとしたら、かなりKYね。 兄貴が言ってほしいことの察しが皆目ついていません。   (「たかが世界の終...

何も変わったことはなかった

〜たかが世界の終わり⑱〜

何も変わったことはなかった   「何も変わったことはなかった。ここまで来たからって、 世界が終わるわけじゃない」とルイ。 自分が死んだって、知ったことじゃないよねという意味か。 「聞きたくないなら黙っているよ」 そういったとたん「何を言ってる、ちゃんと聞いてるよ」と兄貴。 兄は根本では弟...
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なぜそんな話をする?

〜たかが世界の終わり⑰〜

なぜそんな話をする?!   ルイは「今朝早く空港について、すぐ家に行かず、空港で日の出を見て、 カフェで待つことにした」と兄に言います。 兄は「なぜそんな話をする? 何か言って欲しいのか」と突っかかる。 「そうじゃないんだ。ただ知って欲しかった」 「空港やカフェの話なんか聞かせるな。お前が...

バカはお前だ!

〜たかが世界の終わり⑯〜

バカはお前だ!   この映画の破調を受け持つのが兄貴と妹です。 ルイが昔住んでいた家を見に行きたいと言ったとたん、兄貴がガナリだす。 「何が悪いの、見に行って。バカな口出し、しないで」と妹。 ルイはうろたえ「僕はただ行って見たくて」 「20年掛かってやっと出た家を見に行く?」 今の家に移...

悲しくて苦しくてやりきれなくて

〜たかが世界の終わり⑮〜

悲しくて苦しくてやりきれなくて   ルイのパートナーとの回想です。 歌が入ります。 「悲しくて苦しくてやりきれなくて わかっているんだ、君の気持ちはまるでゼロ 今までずっとうまく隠そうとしてきたね 気づいたんだ ふたりの間に入った深いヒビ、横にもタテにも」 センチメンタルでほろ苦く、...