Diversity Studies

どうか賢く、ご無事で

〜 「女王陛下のお気に入り」13

どうか賢く、ご無事で   サラの夫マールバラ伯(のちに公爵)は イングランド軍総司令官としてドイツ派遣が決まる。 「愚かな勇気など捨て、どうか賢く、ご無事で」と サラは夫を送り出す。 やさしい夫、名門の家柄、富裕な財産。 自分とはかけ離れたサラの身分。 凋落した...

たまには女も愉しみたい

〜 「女王陛下のお気に入り」12

たまには女も愉しみたい   「絡みすぎでは?」大蔵卿がサラをたしなめる。 彼はサラよりの貴族だ。 「男が誇りを失えば荒れ狂う」 サラは言い返す。 「たまには女も愉しみたい」 男の怒りは勇気や美談になり 女が同じ発言をすれば出る杭として撃たれる。 女も「たま...

飾りすぎの臭い老娼婦

〜 「女王陛下のお気に入り」11

飾りすぎの臭い老娼婦   女王代理としてサラが現れ女王の言葉を伝える。 「ハーリーは飾りすぎの臭い老娼婦、戦争は継続。 勝利を重ねてこそ交渉に有利と」 「戦費はどうする」 「土地税を倍に」 ハーリーが色をなす。 「国民は不満だ」サラはますますハーリーを挑発。 ...

なぜアヒルがここに?

〜 「女王陛下のお気に入り」10

なぜアヒルがここに?   ハーリーと大蔵卿が長椅子に座っている。 「なぜアヒルがここに?」ハーリーが聞く。 大蔵卿はアヒルを膝に置き、撫でているのだ。 彼らは戦時を預かる責任者たちだ。 長いキセルでタバコをふかすお化粧ベタベタのハーリーは 野党のリーダーというより女衒...

伯爵、泣き言はやめて

〜 「女王陛下のお気に入り」9

伯爵、泣き言はやめて   父親の借金のカタに売られたアビゲイルの身の上を聞いたサラは 自分の女官とする。 個室を与えられ、意地の悪い女中仲間を我慢する必要もない。 アビゲイルは見違えるように磨き立てられた。 長い宮殿の廊下をサラに付き従って歩く。 「伯爵、泣き言はやめ...

牛肉を当てて

〜 「女王陛下のお気に入り」7

牛肉を当てて   女王には痛風の持病がある。 激痛にのたうつ女王は大泣き。サラが走ってくる。 「牛肉を当てて」(熱をとるのに用いる) 手当しながらサラが語りかける。 「私たちの出会い、覚えている?」 「意地悪な男の子が私を押さえつけ、顔中にヨダレを垂らした」 「...

無礼者!目を閉じよ

〜 「女王陛下のお気に入り」6

無礼者!目を閉じよ   女王とは絶対君主です。その君主は気が変わりやすい。 無理もない。17人の子供を亡くした上、国家の重責を担うのだ。 孤独にも情緒不安定にもなる。夫はいるが本作では登場なし。 廊下を歩く女王が、部屋に入ろうとする。 警護をする従卒と目があった。 「...

アナグマね

〜 「女王陛下のお気に入り」5

アナグマね   「それは何?」とサラ。 「ロシア大使に会うため、印象的なメークにしたの」と女王。 サラは鏡を突きつけた。 自分の顔をつらつらと見た女王。しょんぼり。 「アナグマね」とつぶやく。 サラは急いで女王の居室に戻り、化粧をやり直す。 言いたいことを言うサ...

くそ女!

〜 「女王陛下のお気に入り」4

くそ女!   サラが女王を意のままに動かすことが、男性閣僚は面白くない。 野党のハーリーは停戦講和派のリーダーだ。 サラは推進派。意見が対立している。 当時の貴族は宮殿内の慣習として、コテコテに化粧し 真っ赤な頬紅を塗り、ルージュをひき、 大きなカツラをかぶっていた。...