Diversity Studies

「私はルース」「レイチェルよ」

〜「四角い恋愛関係」③〜

「私はルース」「レイチェルよ」 花嫁がヴァージンロードを歩いて入ってくる、披露宴の花の用意をしに出て行くルースとすれ違う。このシーンのうまいこと。恋に落ちる瞬間を映画にするとこうなる、という、一言のセリフもない、いい場面。そのあと二人は披露宴の会場で会い、自己紹介します。「今回の花係をしています」「あなたが?...

あの人と座る

〜「四角い恋愛関係」②〜

あの人と座る あの人とはヒロインの一人、ルース(レナ・ヘディ)。もう一人のヒロイン、レイチェル(パイパー・ペラーボ)と恋に落ちます。レイチェルには幼い妹がいて、彼女とルースはいっぺんに気があう。ルースは小さな花屋を営み、結婚式の花係を受け持ちました。妹が新郎ヘックに質問している。「止められない力と揺るぎないも...

「SOU!ルーム〜衛澤さんのちょっとええやん」VOL.17

Vol.17 虹の祭りに 胸ポケットにメモなど入れていると必ず湿ってしまう衛澤です御機嫌よう。 暑い日が続いております。ここ10年ほどの夏の暑さは殺人的と言えるものでありますが、みなさんご無事でいらっしゃるでしょうか。 気温が高い日中はできる限り屋内にいて、部屋には冷房を入れてください。電気代をけちって涼しくもない部屋...

出会った時に殺しておけばよかった

〜「四角い恋愛関係」①〜

出会った時に殺しておけばよかった イギリスにはゲイ映画の伝統があります。映画史上初めてホモセクシュアルという言葉が最初に使われたのが「VICTIM」(犠牲者)だと、ボーゼ・ハドリーは「ラヴェンダースクリーン」で書いています。以後「日曜日は別れの時」「マイ・ビューティフル・ランドレッド」「モーリス」「アナザーカ...

「結婚してくれる?」「ええ」

〜「ハンズ・オブ・ラヴ 手のひらの勇気」㉛〜

「結婚してくれる?」「ええ」 庭の手入れをしているステイシーをローレルが部屋から見ている。セリフのないこのシーン、とてもいいのです。ローレルにはもう、思い残すことはない。自分たちの公平な権利として守りきった小さな家で、ステイシーはああして、庭の手入れをしながら穏やかに暮らしていける。終の住処として。自分がいな...
水

「満場一致、可決します」

〜「ハンズ・オブ・ラヴ 手のひらの勇気」㉚〜

「満場一致、可決します」 ローレルの細い声が言った。「私にはもう時間がありません。私は変化を求めています」デーンが、スティーヴンと彼の率いる支援団体が、ローレルの妹が、ステイシーの母が、ブライアン・ケルダーの娘が、新聞記者が、起立して見つめる警官たちが、固唾を飲んで回答を待っている。「満場一致、可決します」ス...

応援したい。文句ありますか

〜「ハンズ・オブ・ラヴ 手のひらの勇気」㉙〜

応援したい。文句ありますか ベルキンはゲイバーにいた若い警官です。ゲイであることを内緒にしてくれとローレルやデーンに頼んでいました。公開委員会の日。彼が黙って上着を着る。本部長が「どこへ行く?」「同じゲイとして応援したい。文句ありますか」返事を待たず出て行く。本部長のセリフがこうくる。「俺はしばらくオフィスに...

「私です。おや、秘密でしたか」

〜「ハンズ・オブ・ラヴ 手のひらの勇気」㉘〜

「私です。おや、秘密でしたか」 警察がローレルの味方についた。郡政委員会へ世論の攻撃が強くなる。デーンは年金受給者のデータを調べ上げ、複数受給しているのが他ならぬ郡政委員たちだと突き止め、新聞にバラしてやると脅しあげた。「複数の職にいたから複数の受給だ、おかしなところはない」しかし勤続23年のローレルの年金支...

ローレルに病気休暇の寄付を

〜「ハンズ・オブ・ラヴ 手のひらの勇気」㉗〜

ローレルに病気休暇の寄付を 保険会社が、病気休暇が消滅したら、保険の適用は効かないと知らせてきた。頭を抱えるステイシーに「俺に任せろ」とデーン。署に戻り「ローレル・ステイシーに病気休暇の寄付を」と掲示板に張り出した。警官は病気休暇を同僚に分けられる。ただし分けた日数は戻ってこない。ゲイの女になんでそこまでと同...

年金を複数もらう者

〜「ハンズ・オブ・ラヴ 手のひらの勇気」㉖〜

年金を複数もらう者 郡政委員の中で唯一、柔軟な考え方を示したのがブライアン・ケルダーです。娘が刑事になりたいと言っている、とローレルに紹介したパパですね。「良心はあるのか」と噛みつくデーンに顔を歪め「家では娘も妻も、ぼくを人でなしというのだ」これ以上勘弁してくれと逃げを打つ。ポロリともらす。「年金のない者、複...