Diversity Studies

いるはずの彼がいない…

〜切なくて泣いてしまう①〜

  「悲しかった、いるはずの彼がいない」 この映画の本当の主人公は、ブエノスアイレスという南米最大の都市とイグアスの滝。 香港を遠く離れ、アルゼンチンを旅する青年のひとりはゲイの恋人と別れ、ひとりはやくざな道にドロップアウト、ひとりは南米最南端の目的地にたどりつく。 暗い汚い狭い部屋で、男二人...

和歌山発!「チーム紀伊水道」発足11年。

演劇と情報誌創刊にむけて、プロジェクト始動! 「チーム紀伊水道」は和歌山市を中心に活動する、セクシュアルマイノリティ(性的少数者)とセクシュアルマイノリティを理解したい人のグループ。性的少数者が集い、相談できる場をつくろうと2004年に発足しました。当事者やその家族、関心を持つ人達が集まる交流会や、一般向けの講演会、...

もうちょっと、こうよ、こう…

〜少女たち⑤〜

  「もうちょっと、こうよ、こう…」 ジンジャーとローザは母親同士が同じ産院で、隣同士のベッドで産んだ娘たち。 姉妹のように育ち、お互いに大好き。 ふたりでキスの練習なんかする。 「もう少し、こうよ、こう」ジンジャーがローザのほほを、両手ではさんで傾ける。 硬派のサリー・ポッター監督の、こ...

本能に従ってみようと思ったの

〜少女たち④〜

  「本能に従ってみようと思ったの」 同級生たちは群れようとしないエロイーズの悪口をさかんに言う。 なんといわれようと、超然と「デミアン」を読んでいる彼女に、アジアはどうしようもない強い関心を覚える。 美術部にエロイーズを訪ね、モデルになる。 アジアにとって、同性に惹かれることはとんでもない...

あなたが消えてしまった気がする

〜少女たち③〜

  「シウン、あなたがそばにいないと不安なの。姿が少しでも見えないと、消えてしまった気がする」 同じ女子校のシウンとヒョシンは相思相愛。 陸上選手で毎日走っているシウンに比べ、ヒョシンは成熟している。 若い教師が打ち明ける悩みを聞いて「やさしく」してしまった。 シウンは「やったの?」 「仕...

兵庫県川西市で毎月「セクマイ相談・学習会」を開催

セクシュアルマイノリティの方々の居場所であり、 地域住民の学びの場に    平成15(2003)年からセクシュアルマイノリティに関して積極的に取り組んでいる川西市。「人権啓発センター」としての役割も持つ「川西市総合センター」では、セクシュアルマイノリティに関する図書や資料の充実も進められています。  ...

ママ、わたし、あの人嫌いよ

〜少女たち②〜

  「ママ、わたし、あの人嫌いよ。だってなんだかフツーの人だもの…」 ペトラ・フォン・カントはサクセスしたファッション・デザイナー。 カーリンという女性の恋人がいる。 娘のガビはまだ少女だが、才能にあふれた母親が、なんであんな凡庸な女性に熱をあげるのかふしぎだ。 「ママ、わたし、あの人嫌いよ...

こどもの瞳を描く画家・こうぶんこうぞうさん 大阪府泉南にて講演

~子どもの瞳をみつめて下さい 子どもは『今という時代を映す鏡』~  女性の心を持ちながら男性として生まれた、LGBT(性同一性障害)の画家・こうぶんこうぞうさん。大阪府阪南市出身で、主にこどもをモチーフに自分自身や現代社会を表現するアーティストとして幅広く活躍されています。今回、地元・泉州地域である泉南郡田尻...

こうぶんこうぞう展2016 『colorful monster(カラフルモンスター)』

個展史上最もカラフルな展示! ranaさんとのコラボも! 大阪府阪南市出身、LGBT(性同一性障害)の画家・こうぶんこうぞうさんが、3月に阿倍野区で個展を開催。両親が洋菓子店を営んでいたためカラフルなイロの中で育った幼少期。たくさんのイロが時に恐怖で、時に孤独で、時に偽りの自分やコンプレックスをカモフラージュしてくれる...

杉浦日向子「百日紅」

週末はマンガでエンジョイ!ーRikiのおすすめコミックー杉浦日向子「百日紅」ちくま文庫全2巻 浮世絵師の葛飾北斎とその娘であるお栄を中心に、二人に関わる実在の人物たちを生き生きと描いている。芸術、恋愛、風俗などいろんな要素がありながら、なんとも不思議な漫画である。杉浦日向子を知ったのは、NHKで放映されていた...