好きよ、その生き方も、鋭さも

好きよ、その生き方も、鋭さも

 

ジャスミンから見ると、ダラスはジェンダーの境界を軽々と越境している。

「好きよ。その生き方も、鋭さも」

でも自分にはできない。

「私は平凡な生き方をする。それ以上、近づかないで」

ダラスの放つ危険な香り。それは性的な欲望もあるけれど、

それだけとは違う気がする。ジャスミンが今まで心のどこかで渇望しながら

与えられなかった生き方のようなものをダラスは体現している。

それに惹かれる。

 

(「アンダー・ハー・マウス」 )

 

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