今や上流の身分と年金2000ポンド
扉越しにサラと女王が会話する。
「手紙は焼いたわ。1通残らず。私はもう戻らない。
アビゲイルが仕組んだことよ。
彼女はあなたを愛していないわ」
「彼女は私に何も求めないわ」
「何も求めないのに、今や上流の身分と
年金2000ポンドを手に、ハーリーも手なづけた」
サラの口調にあるのは責める響きではなく、
自分がいなくなった後の女王と国務の懸念です。
真実はサラの指摘する通りだ、でも女王が欲しかったのは
偽りでもいいから甘いやさしさだった。
サラはかつて言ったものだ。
「私にもやさしい時はある。忘れないで」
…忘れちゃったのね。
〜「女王陛下のお気に入り」〜