だれの仕業よ!
オフィスは塵ひとつなくピカピカ。整頓されたデスク。
ブレンダは逆上する。
「誰の仕業よ! 誰がオフィスの掃除を!」怒鳴りちらした。
ジャスミンがおずおずと
「私がしたの。綺麗な方があなたも働きやすいかと思って」
ブレンダは、なんと銃を持って引き返したのである。
「なんて厚かましいの! 信じられないよ、
あたしのオフィスだよ。誰が掃除していいと言った?
勝手な女だよ!」喚き散らした。
こういう人っているのですね、
よかれ、と思って人がしたことでも、
領域侵犯されたみたいに受け止める人が。
ブレンダの偏頗(へんぱ)な性格こそ常軌を逸しています。
周りは鬼でも見るように遠巻きにしている。
〜「バグダッド・カフェ」〜