堂々と歩いていく
「妹は私と暮らすわ。結婚はしない。
堂々と歩いていく。騒ぐと警察を呼ぶわよ。
ここに弁護士も一緒よ」
弁護士役はエレーヌだ。
叔父は呪いの言葉を吐くが人だかりがしてきて引き下がる。
ここは海辺の家だ。
エレーヌ、マミー、ノエミ、妹のゾラ。
4人の女たちが遥かな夕陽を見ている。
流れるのはゴールドベルグ変奏曲。
苦難の末、自分の人生を掴んだ女たちにふさわしい。
安らかさと静けさ、そして透明な明るさのあるバッハの名曲です。
〜「女はみんな生きている」〜