でもここから離れない
ノエミの足をマッサージしながらエレーヌが
「家に帰ってくるわ。ケータイの充電器も要るし。
息子のことや仕事の整理も。でもここから離れない」
目をちょっと離しただけで侵入してきた男たちがいます。
「ここを離れるのが怖い」
エレーヌはノエミが娼婦であると知りましたが
なんの障害にもなっていない。
ここまでくるには、想像もつかない大変なことがあったはず。
娼婦にならざるを得なかったノエミが
それでも生き抜いてきた強さに感動すら覚えています。
〜「女はみんな生きている」〜