驚く顔が見たかっただけよ

 

 驚く顔が見たかっただけよ

 

さらにメアリーは追い打ちをかける。

「はめられた気分よ」

「そんなつもりじゃ」シャーロットは口ごもる。返す言葉がない。

「家に招かれ、だまし討ちにあった感じ。なぜ隠していたの?」

隠す? 「驚く顔が見たかっただけよ」(このわからずや)

これらのやり取りを聞いていても、

シャーロットの感情は朗々として無邪気で、

当時日陰者であったはずの、同性愛者の引け目がありません。

 

 

〜「アンモナイトの目覚め」〜

 

 

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