何か言って
メアリーは妙に黙っています。
シャーロットは自分がひとりではしゃいでいることに気づく。
「何か言って」
促してやっとメアリーは重そうに口を開く。
「悪いけど」
「メアリー!」シャーロットはほとんど叫びます。
「大英博物館に化石を見に行かなくちゃ」
そんな…「今じゃなくても!」
理由はわからないが、不安が的中しそうだ。
メアリーはコッテ牛みたいにガンとして嬉しそうではない。
不安を通り越し、シャーロットには怒りに近い感情が込み上がった。
〜「アンモナイトの目覚め」〜