お前をこの家に入れたのが間違い
教授の呪詛は続きます。
「波風を立て、災いをもたらす張本人だ。
お前をこの家に入れたのが間違いだった。
お前がいる限りわが家に安らぎはない」
しかし、リー・ミンを嫁にすると決めたのは自分でしょ。
本人に打診もせず、息子と二人で決めてしまったでしょ。
全て思い通りにしてきた人が、思惑と違うとなると、
相手を厄病神と呼ぶなんて、父権社会の縮図ね。
もっとも、娘たちも自分たちの愛を守るために決めた結婚ですから
お互いにエゴはあったのですが。
〜「中国の植物学者の娘たち」〜