真実を訊きたい
学校の校長がドヴィッドにエスティがロニートと一緒にいたと注意した。
「真実を訊きたい」と夫は詰め寄る。
「ロニートにキスしたの。ごめんなさい」
「僕たちはどうなる!」
「努力したわ」
「彼女は仲間の元に帰る。また傷つくぞ」
「ラビの死を知らせたのは私よ。ロニートにきてほしくて」
真実とはあからさまになって、
それが人を幸せにするものかどうかわかりません。
ドヴィッドにしたらとにかく妻が
俗にいう(どっちの味方だ)と確かめたかったのでしょう。
しかしエスティはもう、かなぐり捨てました。