ゲイには伝統がある
ゲイとレスビアンが炭鉱ストに口を出していると、
タブロイド紙は大々的に報道しました。
委員会のゲイ嫌い一派は
「国中が笑っている。ゲイの支援は打ち切るべきだ。次の委員会で採決を」
と息巻く。
マークは反撃に打って出る。
「ゲイには長いあいだ継続されてきた伝統がある。
僕らへの罵り言葉はなんだ! そうだヘンタイだ。
伝統の言葉を大切に活用しよう。これだ!」
新聞には新聞を。マークは新聞社を呼んでイベントの趣旨を説明した。
「大規模なコンサートをやる、参加者はゲイである必要はない。
あらゆる種類の人たちが参加できる」
マークの発想は時代の先端を行く斬新さがありました。
彼は「ヘンタイ」をマイノリティの合言葉として、
完全にポジティブに逆転したのです。