人生最高の日々だった

人生最高の日々だった

 

眠るシーバをバーバラが見つめる。

「私にとって人生最高の日々だった。女ふたりが暮すのだ。ケンカもする。

だがその緊張はなんと甘美な緊張だろう」

バーバラにとって至福の日々はある日破れる。

シーバが足の裏に貼りついた金星印を怪訝に思ったのだ。

ゴミ箱に丸めてあった紙片を伸ばし、読む。顔色が変わる。

バーバラの日記の所在を突き止めるため、家中を嵐のように家探しした。

 

(「あるスキャンダルの覚え書き」)

 

 

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