ようやくこぎつけましたね
「誕生日の願い事はいつも同じだ。男になれますように」
このモノローグの後、スクリーンに4人の女性が並んでいます。
レイ、レイの母マギー、祖母ドリー、ドリーのパートナー、フランシス。
原題の「3世代」が示すように、世代の違う家族が
レイのトランスジェンダーをめぐって、悩み、ぶつかり、支援し、あるいは
反目し、でもあくまでレイを見守っていく。
レイ本人もさることながら、家族の葛藤がきちんと描かれているのが
とてもいいと思えます。
16歳のレイは自分のことで頭がいっぱいですが、繊細な問題を抱え、
家族は、特に母親は悩み抜きます。
そして「ようやくこぎつけましたね」ということになったのですが…。