わたしを忘れないで

わたしを忘れないで

 

「ヘックは自分を責めてる」苦しげにもらすレイチェルに

「解決法がある」とルース。

「わたしを拒否して。そうすれば二度とあなたの前に現れない」

「本心?」

ルース、つらそうに「あなたがほしい」

「ダメなの」「わかってる」

ルースはレイチェルを抱きしめ

「わたしを忘れないで」「いつも思っている」

このシーン、テキパキしてまだるっこくも湿っぽくも恨みっぽくもありません。

本作の好感度を上げているのは、ふたりがどっちも気持ちのいい、

聡明な大人の女性であることでした。

 

(「四角い恋愛関係」)

 

 

bn_charm