パイパー・ペラ―ボ

旅行記ができたら読ませて

〜「四角い恋愛関係」㉕〜

旅行記ができたら読ませて 大好きなヘックのことも書かねば。ヘックは脱サラし、念願のトラベル・ライターとして取材に飛び回っています。この日、飛行機の席が隣り合った女性に声をかけられる。旅行記を書いているというヘックに、出版したらぜひ読ませて、と頼む素敵な黒人女性はタンディ・ニュートン。パーカー監督の奥さんのカメ...

「寒いね」「さむ〜」

〜「四角い恋愛関係」㉔〜

「寒いね」「さむ〜」 このシーン、さりげなく、それでいて幸福感の漂ってくる、とてもいい場面。冬木立ちの空、秋も深まるロンドンの公園のベンチにルースが座っている。レイチェルがカップコーヒーを二つ、手に持って隣に腰掛ける。一つをルースに。ルースは手のひらに包み「寒いね」「気持ちいい」とレイチェルは言ったものの「や...

Happy Together

〜「四角い恋愛関係」㉒〜

Happy Together 長旅に出ると空港に向かったルースを、レイチェルが追いかける。車にレイチェルの両親、ルースのママが乗っている。ルースにケータイで「事情が変わったの」と呼びかけるが、ルースはどん底です。「あなたには無理よ」とだけ言って切る。あなたに家庭は捨てられない、そんなことをさせるつもりもない、...

正直に生きろ

〜「四角い恋愛関係」㉑〜

正直に生きろ レイチェルは両親に離婚を告げる。「ヘックみたいないい人と? 相手はだれ。女たらしのクープね!」とママ。「彼女の名はルースよ」「彼女? つまり女同士で愛し合ってるってこと?」混乱する母親に、それまで尻に敷かれていたパパがモゾモゾ喋り出します。パパ役はアンソニー・ヘッド。女優脇役陣ばかりでなく、彼も...
水

止められない力だ

〜「四角い恋愛関係」⑳〜

止められない力だ ヘックは決断する。妻に言う。「つらいのは別れより、君に好きな人がいることだ。かまわないさ。君に幸せを与えられるのは僕だと思っていた。でも違ったら、邪魔はしたくない。今、君が感じているのが止められない力だ」伏線が生きています。ヘックは離婚を言い渡して去る。出来すぎかもしれませんが、いいじゃない...

あなたといる

〜「四角い恋愛関係」⑲〜

あなたといる 職場のストレス、妻の不審な態度にヘックは酒を飲んで帰宅。ソファに倒れ込んでしまう。レイチェルは「聞いてる?」ヘックに話しかける。「ある出来事が起きたの。自分で招いたことじゃない。もう終わったことよ。でも知っておいてほしくて。あなた以外の人に心を奪われたの。ごめんなさい。心から悪いと思っている。あ...

好きな人が。既婚者なの

〜「四角い恋愛関係」⑱〜

好きな人が。既婚者なの ルースはさすがに打ちのめされる。母親エラにわけを聞かれ「好きな人がいるの。既婚者なの」母親は娘がゲイであることを知っている。「彼女のほうは?」「わからない。ううん。わたしを好き。でもいいの」「いいわけないわ」「結婚してるのよ。パパが出て行ったときは、ママ?」「立ち直ったわ。このように」...

わたしを忘れないで

〜「四角い恋愛関係」⑰〜

わたしを忘れないで 「ヘックは自分を責めてる」苦しげにもらすレイチェルに「解決法がある」とルース。「わたしを拒否して。そうすれば二度とあなたの前に現れない」「本心?」ルース、つらそうに「あなたがほしい」「ダメなの」「わかってる」ルースはレイチェルを抱きしめ「わたしを忘れないで」「いつも思っている」このシーン、...

僕のこと何かいってなかった?

〜「四角い恋愛関係」⑯〜

僕のこと何かいってなかった? 奥の小部屋にレイチェルがいることを知らず、ヘックは打ち明けます。「最近、妻の様子がおかしいんだ。で、花を贈ろうと思って。君も知ってるだろう、レイチェルは百合が好きだ。最高のものを頼む。妻は僕のこと、何かいってなかった?僕に非があれば知っておきたいんだ。足りない点とか。それがわかれ...