主人公は時を超越しています
「昔のわたしをイメージしたのでしょうけど、わたしは変わったわ。
もっと若い人想像したのでは」とマリア。
ピアースはマリアの指摘を予期していたように
「彼女に年齢はありません。またあらゆる年齢でもあるのです」
マリアはまだ自信がない。
「ジョアンは才能もあり現代的よ。主人公と同じ」
「主人公は現代的とはいえない。時を超越しているのです。
僕は今の現代が嫌いです」
「でもあなたの時代よ」マリアはすっかり過去の人モード。
ピアースは「僕は現代が嫌いです。ジョアンやネットの醜聞が
飛び交うのが僕の時代なら、拒否する権利がある。
ジョアンに反感はありません。あなたならわかるかと」
開演5分前が告げられた。