演劇と情報誌創刊にむけて、プロジェクト始動!

「チーム紀伊水道」は和歌山市を中心に活動する、セクシュアルマイノリティ(性的少数者)とセクシュアルマイノリティを理解したい人のグループ。性的少数者が集い、相談できる場をつくろうと2004年に発足しました。当事者やその家族、関心を持つ人達が集まる交流会や、一般向けの講演会、イベント等を開催しています。代表の衛澤創さんにお話を聞きました。

 

開口一番「お芝居をしたいんです!」と衛澤さん。チーム紀伊水道では、新たなプロジェクトとして演劇を企画。田亀源五郎氏の漫画『弟の夫』を舞台化するために活動を始めています。「出演者だけでなく、裏方、脚本家など全部門を募集しています。経験や当事者か否かは問いません」。
もう一方で、4月創刊予定の情報誌を制作する企画も始動中。多様な性についての話題を盛り込む予定で「こちらも編集や取材など共に活動できる人を募集しいています」とのこと。
チーム紀伊水道ではこのようにプロジェクトごとに有志を募って活動しており、情報はFB、mixi、HP、Twitter、ブログなどで発信しています。

 

衛澤さんが自分の性が違うと感じたのは3歳の頃。心と体の性が一致せず、自分の体に強い違和感を抱きつづけました。大人になって情報を得られるようになって初めて、性同一性障害という自身のアイデンティティが分かったといいます。通院していた病院で、医者に同じ立場の人がいるから自助グループを作ったらどうかと薦められたのがきっかけとなり、会を立ち上げました。
活動の中心である交流会は2カ月毎に開催。「愚痴を言い合ったり、他愛のないおしゃべりをしたり。例えば、今日の晩ごはんの話やおうちのネコ自慢から、同性婚の可否やLGBT差別防止法など国の制度や法律まで、話したいことを話したいだけ話していい会です。まず顔を合わせてお互いを知ることが大事だと思っています。若い人にももっと参加してもらいたい」と衛澤さん。

 

和歌山にLGBTに対する理解を広めるため、様々に発信

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ふれあい人権フェスタ(2012)

チーム紀伊水道は2009年から毎年、和歌山県の人権フェスタに参加しています。「LGBTは特別なものではなく、自分のそばに居る」ことを知ってもらいたいと、衛澤さんはブースに“自身”を出展。「和歌山はLGBTに関する認識が、まだまだ低いと感じます。そんな人、海の向こうの人でしょと言う人もいますから」。FTMで性別適合手術を受けた本人を見てもらうことで「LGBT当事者が、身近にいること」を訴えています。

 

 

 

 

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わかやま愛ダホ!(2015)

また、昨年5月17日(IDAHO=反ホモフォビア・反トランスフォビアの日)には、JR和歌山駅前で「わかやま愛ダホ!」と題した街頭活動を行ない、注目を集めました。

今年はグループを、NPO法人として法人化する予定。行政への働きかけも積極的に行っています。当初、たった一人で始動した会が、多くの仲間とつながり、大きく動き出しているのです。

 

 

 

 

 

★2月の和歌山市交流会は、2月14日(日)13時~17時(途中入退場自由)、和歌山市中央コミュニティセンター活動室(5)(和歌山市三沢町1-2)にて。参加費1人500円。詳細は下記、紀伊水道HPなどを御覧ください

 

チーム紀伊水道

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