監督 ジャン・ドラノワ

恋人よ、覚えているかい

〜 「寄宿舎〜悲しみの天使〜」6

恋人よ、覚えているかい   授業中、会計係に呼び出されたフェロンとルシアン。 ルシアンと机を並べていたジョルジュは、 ルシアンが置いていった本に手紙が挟んであるのを見た。 そっと開く。盗み読みである。 「愛する者へ」で始まるラブレターだった。 「友よ、君はあの美しい夕...

フェロンの血は僕の血だよ

〜 「寄宿舎〜悲しみの天使〜」5

フェロンの血は僕の血だよ   サッカーで怪我したフェロンの傷を、 ルシアンがハンケチでぬぐい、水道で洗っていた。 見ているジョルジュに 「フェロンの血は僕の血だ。僕らは去年、血の契りをした。 腕に傷をつけ、血を混ぜ合わせる、それで2人は ひとつになる」 エロチッ...

悪というのは不純だよ

〜 「寄宿舎〜悲しみの天使〜」4

悪というのは不純だよ   キーパーのフェロンを「彼はいいね」とジョルジュが誉めた。 「いいって、何が?」とマルクが聞き返す。 ジョルジュはサッカーが上手いという意味だったが 「上手いけれどいい人間じゃない」とマルクは否定した。 彼は皮肉屋だ。 「フェロンがなぜ?」 ...

清らかでありなさい

〜 「寄宿舎〜悲しみの天使〜」3

清らかでありなさい   ミサで司祭が純潔教育を説いています。 「今のあなた方のごとく、清らかでありなさい。 不幸にも純潔を失えば、祈りなさい。されば救われる。 目覚めよ。敵があなた方を堕落させようとしているから」 聖職者になるとは、俗世間の者が聞いても 何のことか、見...

神学校は厳しいぞ

〜 「寄宿舎〜悲しみの天使〜」2

神学校は厳しいぞ   リセからの転入生と聞いたルシアンがジョルジュに忠告する。 「神学校は厳しいぞ。5時半起床、6時に瞑想、7時自習 それから朝食。勉強と休憩を繰り返し、あとは寝るだけ」 ストイックな毎日です。 将来の修道士として、生徒はアカデミー会員か修道会に 入る...

立派な人間になるんだ

〜 「寄宿舎〜悲しみの天使〜」1

立派な人間になるんだ   同性愛に厳しい神学校でのボーイズラブです。 15歳のジョルジュは両親に送られてサン・クロード神学校に リセから編入する。 父親は「立派な人間になるんだ」と息子を送り出す。 それもそのはず、ジョルジュは名門侯爵家の相続人だ。 気品ある容貌、落ち...