ゲイ

地上から夫はひとりもいなくなるわ

〜堂々、不倫の伝統〜

  「愛人がいるために殺していたら、地上から夫はひとりもいなくなるわ」 どこの国にもひとつやふたつ、不倫文学のお手本っていう小説があるものだけど、フランスのそれには「危険な関係」をあげま〜す(笑)。 どこがいいかって? 女が堂々としているのよ。後ろめたいなんてつゆほども思っちゃいない、胸張っ...

女のセクシーさは学ぶものじゃないわ

〜どうしたらセクシーになれる?〜

「女のセクシーさは学ぶものじゃないわ。 あるかないかよ。髪型でも変えてみたら?」 「幻想の貴公子」とわたしが勝手に名付けたフランソワ・オゾン監督の快作。 繊細かつ洗練されたセリフにほれぼれするぞ(笑)。 8人の女優がこれまた、カトリーヌ・ドヌーヴ、イザベル・ユペール、エマニエル・ベアール、ファニー・アルダン...

男は生きているとウソをつくのよ

〜とっさに言い返す一言〜

  「男は生きているとウソをつくのよ」 種付けビジネスのお話。 ファティマ(ケリー・ワシントン)は元婚約者のジャックに、種付け料1人1万ドルで種馬になってくれと頼む。彼女はゲイだ。女同士で子供がほしい。登録機関の「タネ」は信用できない。身元も肉体も保証付きのジャックに頼もうとなった。ジャック...

好きよ!

〜「好き」という言葉の力〜

「好きよ!」 モンマルトルのキャバレーで踊る、マリー(カトリーヌ・ドヌーヴ)とポーリーヌ(ベルナデット・ラフォン)は、孤児の身の上を助けあって生きてきた、姉妹か、それ以上の友だち同士。スイスに山荘を建て、いっしょに暮らすのが夢だ。陽気なふたりは資金づくりのために売春もやる。 「からだは自分のものよ。人をだま...

ただの浮気よ

〜全然わるびれない女の場合〜

  「ただの浮気よ」 「ただの浮気」は男のセリフとは限らなくなりました。 イザベル(セシル・ド・フランス)は恋人のジューと暮らしている。 別の女といい仲になる。彼女とセックスするため、親友のグザヴィエ(ロマン・デュラン)に時々「ちょっと部屋をあけてよ」と調子のいいことを頼む。 「いい加減...

あなたとはありえないの

〜ていねいに、でもキッパリとお断りしたいとき〜

  「あなたとはありえないの」 新年のパーティー。男同士、女同士、男女のカップルがいる。 下心ありありの男が、女ふたりに近づき、別室で新年を祝おうという。 女たちにその気はないが、さて、どう断るか。 相手は、あいまいに笑っていたらつきまとうタイプ。 おだやかに、でも二度と寄ってこさせな...

いわゆる女王です

〜相手の推測に任せたいとき〜

  「いわゆる女王です」 「お嬢さんはなにをなさっているの?」ときかれた答えがこれ。 ピンときた人、相当ね。 正解は「SMの女王」。 機内というワン・シチュエーション密室劇 という点は「フライト・ゲーム」や「フライト・プラン」と同じなのですが、監督はペドロ・アルモドバル。 リーアム・ニ...

その口の利き方、改めてもらうわ

〜言葉には言葉を〜

  「その口の利き方、改めてもらうわ」 イザベル(ノオミ・ラパス)は憧れの女性上司に利用され、出世の踏み台にされた。イザベルは上司を殺害する。 イザベルの助手ダニ(カロリーネ・ヘルファルト)は、イザベルが性悪女であるにもかかわらず愛している。ダニが賢い女であることにジコチューのイザベルは気が...

私の映画には君のような才能が必要だ

〜詐欺師は黙ってうなずくだけ〜

「すばらしい。わたしの映画には君のような才能が必要だ」 稀代のペテン師アラン(ジョン・マルコヴィッチ)は、大監督スタンリー・キューブリックを名乗る。いや、正確にいうと名乗りもしないのに、相手がキューブリックだと信じるのです。 アランは相手が信じるにまかせ、ただ酒を飲み、寸借詐欺を働き、疑われもせず、感謝...

VOL.1  LGBTとは?

LGBT=レズ・ゲイ・バイセクシャル・トランスジェンダー このサイトをご覧いただいている方には、「自分がLGBTだ」「もしかしたらLGBTかもしれない」という方も「LGBTを知りたい」という方もいらっしゃるでしょう。しかし中には、「LGBTって何なんだろう?」と思ってこのサイトに辿り着いた方もいらっしゃるかもしれ...