アイム・キューブリック20151119

「すばらしい。わたしの映画には君のような才能が必要だ」

稀代のペテン師アラン(ジョン・マルコヴィッチ)は、大監督スタンリー・キューブリックを名乗る。いや、正確にいうと名乗りもしないのに、相手がキューブリックだと信じるのです。
アランは相手が信じるにまかせ、ただ酒を飲み、寸借詐欺を働き、疑われもせず、感謝すらされ、詐欺街道まっしぐら。
アランは黙ってうなずき、意味ありげに微笑むだけ。
犯罪者ではあるものの、どこか憎めないゲイの詐欺師を、名優ジョン・マルコヴィッチが堪能させてくれます。

(「アイ・アム・キューブリック」)