ウーピー・ゴールドバーグ

おはよう!

〜 「ボーイズ・オン・ザ・サイド」6

おはよう!   翌朝「おはよう!」元気のいい声でロビンが迎えにきた。 彼女は気持ちのいい顔立ちの美人だ。 演じるのはメアリー・ルイーズ・パーカー。 ウーピーが40歳、メアリーが31歳、 もうすぐ登場するドリュー・バリモアが20歳でした。 3人は現在も浮き沈みの激しいハ...

取り戻すには罰金200ドル

〜 「ボーイズ・オン・ザ・サイド」5

取り戻すには罰金200ドル   「あたしの車よ」ジェーンが叫んだ。 レッカー車が引きずって行くのだ。 「取り戻すには罰金200ドル」 金はない。仕方なくジェーンはロビンと一緒に行くことに。 「ロスは地震に火事に、危険人物がウヨウヨ」 荷物をまとめて出ていくジョニーの忠...

懐古趣味の女、お断り

〜 「ボーイズ・オン・ザ・サイド」4

懐古趣味の女、お断り   「カーペンターズの“遥かなる影”よ」とロビン 「70年代の歌じゃない」ジェーンはいっぺんに興味がなくなる。 「信じれば夢は実現するのよ」 どこか夢みがちなロビンにジェーンは皮肉っぽく 「ミス・アメリカみたいなスピーチね」 すぐにでも出発したい...

同乗者募集

〜 「ボーイズ・オン・ザ・サイド」3

同乗者募集   新聞の求人広告を見ているジェーン。 「同乗者募集。当方サンディエゴに」目をとめる。 カフェで会った。相手の女性はロビン。 「ロスへ行って巻き返しを賭けるの」とジェーン。 「じゃ、ロスで降ろしてから私はサンディエゴへ」 ロビンは不動産の仲介をしていたが、...

今日限りお前らはクビだ

〜 「ボーイズ・オン・ザ・サイド」2

今日限りお前らはクビだ   ジェーンと相棒はクビになった。 どうせニューヨークを離れロスに移るつもりだったと負け惜しみ。 相棒のジョニーは悲観的だ。 猥雑な下町がうらぶれた2人をあぶり出す。 「天ぷら」と日本語で書いた提灯がかかっているのがご愛嬌だ。 ジョニーは「スタ...

満足いくまで奪うがいい

〜 「ボーイズ・オン・ザ・サイド」1

満足いくまで奪うがいい   ウーピー・ゴールドバーグはニューヨーク出身。 エミー賞、グラミー賞、オスカー、トニー賞を全て受賞した EGOT(イーゴット)です。 それぞれ事情を抱えた3人の女性が旅に出るロード・ムービー。 ぶつかり合いながら理解を深め、女同士の絆を育む ...

私はスターなの

〜「天使にラブ・ソングを2」㉛〜

  私はスターなの   ドロレスを囲んで祝勝する。 「ベガスのショーガールだって?」 ドロレスの前身がまたもや話題になった。 「ショーガールだったことは一度もないわ」 落ち着き払ってこう言った。 「私はスターなの」 ウーピー・ゴールドバーグはエミー賞も、グラミー賞も、トニー...

聖フランシス高校、最優秀賞

〜「天使にラブ・ソングを2」㉙〜

  聖フランシス高校、最優秀賞   コンテストは終わった。 入賞校の発表だ。 固唾を呑む場内。 発表は3位から。聖フランシス高校ではない。2位もアウト。 1位もペケ。やっぱり俺たちダメだった… 「最後に」司会者が声を張り上げた。 「聖フランシス高校、最優秀賞!」 満場は興...

なんて腰抜けなの!

〜「天使にラブ・ソングを2」㉘〜

  なんて腰抜けなの!   出場校のレベルは高い。 前年優勝校の圧倒的なスキルに聖フランシス高校は顔色なし。 「勝てないよ」「しかも同じ曲(歓喜の歌)」 「帰ろう」 どっこい、ドロレスが立ちふさがる。 「あなたたち、尻尾を巻くの? あなたたちがよくわかった。何て腰抜けなの。...