ゲイ映画のキメ台詞

わかっていない!

〜「アンモナイトの目覚め」(49)〜

  わかっていない!   でもここがメアリーのメアリーたる所以ですが、 シャーロットの懇請にもひるまず 「私の人生はどうなるの? 発掘は?」 「あんな浜辺で苦労させたくない、ここなら好きなだけ、 重要な研究ができるのよ」 なだめるように翻意を促すのですが ...

前の人生に戻りたくない

〜「アンモナイトの目覚め」(48)〜

  前の人生に戻りたくない   「お願い、メアリー、突き放さないで。前の人生に戻りたくない」 シャーロットにしたら、ついに見出したアイデンティティです。 料理の一皿にも夫の指図を受け、ソースなしの焼き魚をあてがわれ 「でも」と一言いいかけたら「黙って」と返ってくる会話...

特別な関係にしたかったの

〜「アンモナイトの目覚め」(46)〜

  特別な関係にしたかったの   「ここに私が馴染むと思う? 棚の化石みたいにラベルを貼る?」 「ちがうわ、誤解よ、そうじゃない、考えすぎよ。 私たちを特別な関係にしたかったの」 シャーロットのこの言葉は今でも新しい。 友人でもなく、夫婦でもなく、家族でもなく、...

驚く顔が見たかっただけよ

〜「アンモナイトの目覚め」(45)〜

   驚く顔が見たかっただけよ   さらにメアリーは追い打ちをかける。 「はめられた気分よ」 「そんなつもりじゃ」シャーロットは口ごもる。返す言葉がない。 「家に招かれ、だまし討ちにあった感じ。なぜ隠していたの?」 隠す? 「驚く顔が見たかっただけよ」(このわか...

追い詰められた気がする

〜「アンモナイトの目覚め」(44)〜

  追い詰められた気がする   やっとメアリーは言った。「追い詰められた気がする」 「まさか!」 「はめられた気分よ」 「メアリー!」 シャーロットは大声で言い返します。 彼女は物静かだが気の弱い女性ではない。 初対面のメアリーにさえ「掘り出せば? ...

私の部屋よ、いつでも会える

〜「アンモナイトの目覚め」(42)〜

  私の部屋よ、いつでも会える   シャーロットはこの部屋にいつか来るメアリーを 思い描きながら「完璧に」まで準備したのでしょう。 「お母様の置物はここに。そしてこの机で日記を書くの。 あなたの服よ。誂えたの。当ててみて。 もうひとつ(隣室のドアを開け)、私の部...

あなたの部屋よ

〜「アンモナイトの目覚め」(41)〜

  あなたの部屋よ   「目を開けていいわ」 採光の明るい広々とした部屋だった。 デスク、クローゼット、ベッド、大きな窓。 「あなたの部屋よ」「私の? ここに泊まるの?」 意気込むシャーロットにメアリーのニブカン。 「…そうだけど、ちょっとちがう。ここに越...

目を閉じて。驚かせたいから

〜「アンモナイトの目覚め」(40)〜

  目を閉じて。驚かせたいから   メアリーをソファに座らせたシャーロット、 息を弾ませ「完璧に準備したのよ。お茶を飲む前だけど、 もう待ちきれないわ」 手をとって階段を上がり部屋の前で 「目を閉じて。驚かせたいから」 メアリーを迎えた歓びが、シャーロット...