Diversity Studies

今年はパレードも! レインボーフェスタ和歌山3月開催

今年はパレードも! レインボーフェスタ和歌山3月開催

今年2022年で6回目を迎えるレインボーフェスタ和歌山は、3月26日(土)27日(日)の2日間、和歌山市で開催されます。2日目の27日には和歌山県で初めてのレインボーパレードも行われます。   多様なブース、多彩なステージと初パレード レインボーフェスタ和歌山は、今年で6回目の開催。今年の会...

でもここから離れない

〜「女はみんな生きている」(16)〜

  でもここから離れない   ノエミの足をマッサージしながらエレーヌが 「家に帰ってくるわ。ケータイの充電器も要るし。 息子のことや仕事の整理も。でもここから離れない」 目をちょっと離しただけで侵入してきた男たちがいます。 「ここを離れるのが怖い」 エレー...

じゃ、僕らはどうするの?

〜「女はみんな生きている」(15)〜

  じゃ、僕らはどうするの?   部屋を荒らされたファブリスは親の家に戻る。 父親の顔を見るなり「ママは?」「戻らん」 「じゃ、僕らはどうするの?」 親父、返事もせずプイッ。 「どうするの?」はないでしょう。心配ひとつするでもない。 この親子、妻と母親を体...

ノエミ・トツカ22歳、売春婦

〜「女はみんな生きている」(14)〜

  ノエミ・トツカ22歳、売春婦   フロレンスはファブリスの部屋をめちゃくちゃにして出ていった。 病院ではエレーヌが救急車に運び込まれる男を そばのベンチからパンを食べながら見ていた。 顔見知りの刑事に聞く。 「何かあったの」 「男が殴り倒されていた。病...

後腐れのない女ばかりだ

〜「女はみんな生きている」(13)〜

  後腐れのない女ばかりだ   ポールが息子に説教している。 この2人の会話がシナ下ります。 「フロランスの始末はちゃんとしろ」 「パパにあげようか」 「女の子なら社長の僕を舌なめずりして狙っている。 手帳にはいつでも寝られる子がどっさり。後腐れのない女ば...

200フラン、稼がない?

〜「女はみんな生きている」(12)〜

  200フラン、稼がない?   工事現場で休憩している若い男にエレーヌが声をかけた。 「200フラン、稼がない? セックスじゃないわ。電話だけよ」 男は言われた通り警察に電話した。 「サン・ジョルジュ病院の車の出入り口付近に 男が倒れている。シートの下だ、あん...

仕返ししてやったわ

〜「女はみんな生きている」(11)〜

  仕返ししてやったわ   エレーヌが洗濯室に出たすきに男が2人きた。 「ここにいたのか」 言葉は言えないが、女の顔が恐怖に引き攣った。 「爺さんの委任状にサインしな」 無理やり指を動かせようとしているところへ看護師が。 「この病室は許可なく入れません」 ...

忘れろ、恋は物語の中にしかない

〜「女はみんな生きている」(10)〜

  忘れろ、恋は物語の中にしかない   夫ポールもエレーヌが離れてからろくなことがない。 息子ファブリスの彼女がズカズカと 商談中のビジネスランチに乗り込んできた。 全然わきまえのない女です。 やむなく外に連れ出すと 「ファブリスが裏切った。相手はシャルロ...

瞬きできる? 手を握って

〜「女はみんな生きている」(8)〜

  瞬きできる? 手を握って   エレーヌは病院で介護に余念がない。 「欲しいものはある? 瞬きできる? 手を握って」 話しかけながら足の屈伸とストレッチをする。 返事も瞬きもない。 「まだ無理みたいね」 その頃夫はシワだらけのシャツ、よれよれのジャケット...