Diversity Studies

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自殺するのに理由はいらない

〜ルームメイト㉕〜

自殺するのに理由はいらない   どっこいヘディは甘い女ではありません。 自分が逃げ切るためにはアニーの口を封じておかねば。 自殺させることにします。遺書を書かせます。 「自殺するのに理由はいらない。生きる理由が何もないの」 ヘディはもともと人を見抜くカンが冴えています。だから 人のいいア...

一緒に逃げましょう

〜ルームメイト㉔〜

一緒に逃げましょう   ヘディはテープでアニーをぐるぐる巻きに椅子に縛り上げる。 アニーが必死でテープを切ろうとしているところをヘディが見つけ 怒り出す。これ以上興奮させたら何をするかわからない。 アニーは懐柔に出ます。「一緒に逃げましょう」 ヘディにやさしくキスすると、ヘディの表情が緩ん...

私はあなたなのよ

〜ルームメイト㉓〜

私はあなたなのよ   ヘディの潜在願望がベールを脱いだ! 目指すはアニーとの一体感。 「私はあなたなのよ。指紋一つこの部屋に残っていない。 私と逃げたほうが賢明よ。あなたから離れない。 あなたのために殺ったのよ」 だれが頼んだのよ〜。アニーは完全に思考麻痺です。 今からざっと30年前、...

犯人はあなたじゃないわよね

〜ルームメイト㉒〜

犯人はあなたじゃないわよね   アニーは「犯人はあなたじゃないわよね」すがるように ヘディに訊く。 「なぜなの。どうして?」 「私と寝たことを隠すために暴力で脅したの。死んだのは事故だった」 ヘディは苦もなくすらすら嘘が言えるのです。 アニー「逃げないで。罪が重くなる。自分を見失ったのね...

あんたみたいな男は反省しない

〜ルームメイト㉑〜

あんたみたいな男は反省しない   深夜サムのアパートに来た、アニーそっくりなヘディは、眠っているサムの 隣に滑り込みました。 アニーだと思ったサムは行為に及び眠り込んでしまう。 目が覚めるとヘディが 「お寝坊さん。あんたみたいな男は反省しない。根っからの浮気者よ。 彼女にばれるわね。私だ...

彼はまた浮気するわ

〜ルームメイト⑳〜

彼はまた浮気するわ   ヘディはアニーの部屋から出て行くことにする。 置き土産のようにアニーに言う。 「彼はまた浮気するわ。絶対よ。その時になって泣きつかないでね」 吐き捨てるように「泣き虫女め!」 アニーの留守中、ヘディが留守電を聞いた。ヘディの父親からだ。 ヘディは本名がエレン、父親...

すべてだまされていた

〜ルームメイト⑲〜

すべてだまされていた   ヘディの留守中、古新聞の切り抜きを読み、「双子の姉妹」は死産ではなく事故死だったとわかる。 「すべてだまされていた。サムの手紙も読んでいた。電話も消していた」 「警察を呼べ。異常者だぞ。ぐずぐずしていたら僕が放り出すぞ」とグラハム。 しかしヘディの行動のほうが早かっ...
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私と寝ない?

〜ルームメイト⑱〜

私と寝ない?   ヘディがアリーにそっくりな格好で出かけるところだ。 アリーはタクシーを拾い、あとを追う。 行き着いたのは地下のSMクラブ。 妖しげに明滅するライトの下で、男女が踊っている。 アリーになりすましたヘディは女に近づき「私と寝ない?」 仰天したアリーは飛んで帰り、グラハムの部...

よくお聞き、変態野郎

〜ルームメイト⑰〜

よくお聞き、変態野郎   相手が電話に出たとたん、ヘディが口火を切る。 「よくお聞き、変態野郎。クビは困るだろ。泣き寝入りはしないよ。 私の悪評を立てたら家族ごと地獄に落としてやる。覚えておきな」ガシャン! アニー呆然。目には目を。 ヘディに変態と言われたら世話はないかもしれませんが、 ...

彼の口を封じればいいのよ

〜ルームメイト⑯〜

彼の口を封じればいいのよ   アニーが職場でセクハラに遭います。 上司はアニーが開発したソフトにスポンサーを紹介してやるという。 そのかわり…ですね。「僕はいい人だろ」そう言って手をのばしてくる。 アニーは逃げ帰ってヘディに打ち明けた。 「バカにしているわ」「男は一皮むけばみなブタよ」 ...