Diversity Studies

さっさと出ていきな

〜「バグダッド・カフェ」(3)〜

  さっさと出ていきな   亭主は閉口し「ガミガミいうなら出ていく」 「さっさと出ていきな。戻ってくるのじゃ、ないよ!」 出て行ったあと、娘のフィリスが帰り 「ママ、コンサートに行くの。お金貸して」 外にはボーイフレンドが4、5人待っている。 邪険に金を与...

その頭は飾りかい!

〜「バグダッド・カフェ」(2)〜

  その頭は飾りかい!   バグダッド・カフェの女主人が、もう一人のヒロイン、ブレンダだ。 一日中、怒りまくっています。 夫サルはウスノロで、 今日もコーヒーを沸かす機械を買い忘れて戻ってきた。 「あんたのその頭は飾りかい! コーヒーを出せないカフェがどこ...

あんたなんか、なにさ!

〜「バグダッド・カフェ」(1)〜

  バグダッド・カフェ   ベガスまで240キロ、モハーヴェ砂漠の真ん中で、 夫婦が喧嘩する。 「置いていくぞ!」と夫。「あんたなんかなにさ!」と妻。 車を降りた妻は、靴が半分埋まりそうな砂の地面を歩き出す。 夫は道路に黄色のポットを置いて走り去った。 妻...

ニーナ

〜「プロミッシング・ヤング・ウーマン」(41)〜

  ニーナ   現場検証が行われた。 灰に埋もれたペンダントの半分が見つかった。 焼けこげていたが「ニーナ」と読めた。 「キャシー」とあるもう半分はニーナが持っていたものだ。 こんな形で望みをかなえたキャシーは幸福だったのか。 たぶん、そうだろう。 ...

私が失踪したら警察に届けて

〜「プロミッシング・ヤング・ウーマン」(40)〜

  私が失踪したら警察に届けて   中にはケータイとキャスからの伝言が入っていた。 「私が失踪したら警察に届けて」 マディソンがキャスに持ってきたケータイだ。 ニーナを集団レイプする動画が入っている。 弁護士が全てを悟った。 結婚式場に場違いな、賑々しくパ...

「僕は知りません」

〜「プロミッシング・ヤング・ウーマン」(39)〜

  「僕は知りません」   「行先に心当たりは?」刑事がライアンに尋ねる。 「僕は知りません」 アルの独身最後のパーティーがどこか、 もし教えなければレイプの動画を関係者全員に送ると キャスに脅されて白状したことなど、ライアンは黙秘します。 ここは華やかな...

姿を消すなんてあの子らしくない

〜「プロミッシング・ヤング・ウーマン」(38)〜

  姿を消すなんてあの子らしくない   キャスの両親が捜索願を出した。 「姿を消すなんてあの子らしくない」 親だから我が子の性格は酸いほどわかっています。 捉えどころのない、親のいうままにならない娘だけど 何も言わず姿を消したりする、主張のない子じゃない。 ...

始末するんだ

〜「プロミッシング・ヤング・ウーマン」(37)〜

  始末するんだ   2階の様子を見に来たアルの友人。 ベッドに仰向けになり、枕で顔に被ったキャス。 投げ出したまま動かない手と脚。 「死んでいるんだ」 「なぜ?」 アルがアルなら、友人もひどい。詳しい理由も聞かず 「これは事故だったんだ。看護師は昨...

これ以上動くな

〜「プロミッシング・ヤング・ウーマン」(36)〜

  これ以上動くな   「こんな真似をするからだ。これ以上動くな」 アルは喚きながらキャスに馬乗りになり、枕で顔を押さえつけます。 結婚を明日に控え、医師として輝かしい将来を 中退した元医大生ごときに邪魔されてたまるか。 キャスを殺すのに罪悪感などありません。 ...

ものすごく悲しいよ、アル

〜「プロミッシング・ヤング・ウーマン」(35)〜

  ものすごく悲しいよ、アル   「最近、あなたの名前を聞いた。薄汚いムカつく名前を。 私以外に彼女を思った人は? ものすごく悲しいよ、アル」 もしアルが自分と同じくらい、いやそれ以上に ニーナを愛していれば、たとえ不幸な結果になったとしても 諦めはついた...