Diversity Studies

なぜママを選んだと思う?

〜 「ユンヒへ」10〜

なぜママを選んだと思う?   団地のポストに入っているジュンからの手紙をユンヒは見た。 セボムが入れ直しておいたものだ。 その夜、ユンヒが手紙を読んだとわかっている娘が訊いた。 「ママ、寝た? 私は眠れない。 パパとママが離婚したとき、どうしてママを選んだと思う? マ...

「どうしたんだ」「何でもない」

〜 「ユンヒへ」9〜

「どうしたんだ」「何でもない」   机に突っ伏しているセボムにボーイフレンドのギョンスが 「どうしたんだ」「何でもない。自分のクラスで遊んで」 私はあなたと違って悩んでいるのだと言わんばかり。 ギョンスは拾ってリメイクした手袋をセボムの首筋に置いてやる。 マフラーの代わりで...

みな母親と海外旅行いくのだって

〜 「ユンヒへ」8〜

みな母親と海外旅行いくのだって   セボムが 「ママ、恋愛しちゃえば? まだイケてるよ」 ユンヒは取り合わない。 本題に入る。 「大学に入る前、みんな母親と海外旅行、行くのだって。 ママ、行けるよね」 連れて行ってくれという催促ですが、目的は単なる旅行ではない。...

ママ、何のために生きているの?

〜 「ユンヒへ」7〜

ママ、何のために生きているの?   「若い頃、ママ、モテたって? 叔父さんに聞いたわ」 そしていきなり 「ママ、何のために生きているの?」 ユンヒは戸惑い、ややあって 「子供のためよ」と答えます。 「わかった。でもその必要ないよ。私、ソウルの大学に行くから 迷惑...

人を寂しくさせるんだ

〜 「ユンヒへ」6〜

人を寂しくさせるんだ   「ママと別れた理由は?」 パパを職場に訪ねたセボムはそう聞いた。 タバコをやめたパパはキャンディをセボムにすすめる。 言いにくい答えの時間稼ぎみたいです。 「理由はともかく、パパとママはセボムに悪いことをした」 そんな話じゃないとセボムは食い...

ママの面白い話はありませんか

〜 「ユンヒへ」5〜

ママの面白い話はありませんか   セボムには写真館をやっている叔父さんがいます。 ユンヒの兄です。 時々写真の現像を頼みにくるセボムが 「叔父さん、ママの面白い話はありませんか」と訊く。 「どんな?ママに何かあったのか。なぜママのことを訊く?」 叔父さんは急に警戒口調...

いい人ができたら連絡をくれ

〜 「ユンヒへ」4〜

いい人ができたら連絡をくれ   ユンヒはシングルマザー。工場内の食堂で働いています。 団地の家に帰ると元夫が廊下で待っていた。 「遅かったな、いつも遅いのか、 そんなに苦労することないじゃないか」と話しかけるが 「私、疲れているの」そっけない態度。 「誰かいい人ができ...

あんたはヒマでいいね

〜 「ユンヒへ」3〜

あんたはヒマでいいね   教室に残っているセボムにボーイフレンドのギョンスが 「帰らない?」と声をかける。 いつになく塞ぎ込んでいるセボムに具合でも悪いのかと心配する やさしい男子。 落ちた手袋を「最近の僕の趣味はリメイクだ、修繕して使おう」と 拾い上げる。 「...

我慢できなくなってしまう時が

〜 「ユンヒへ」2〜

我慢できなくなってしまう時が   韓国に届いた手紙はユンヒの娘、高校生のセボムが開封しました。 娘から見てもユンヒはミステリアスな部分があったのでしょう。 何か母のことがわかるかもと思って開けた。 「元気だった? ずっと前から聞きたかった。 あなたは私のことを忘れてしまった...

ユンヒへ

〜 「ユンヒへ」1〜

ユンヒへ   ここは北海道の小樽。 ジュンの叔母、マサコさん(木野花)が、机の上に未投函の手紙を 見つけます。宛名は「ユンヒへ」 叔母さんは気を効かして投函する。 これがユンヒとジュンの20年間凍結していた関係を再開させる きっかけとなります。 本作は中年女性の...