エマとアデルに。愛に。

エマとアデルに。愛に。

エマの初めての展覧会を祝い友人、画廊関係者らが

ガーデンパーティに集まった。

「わたしの美の女神で創造の源泉、アデルに」とエマは杯を上げる。

「エマとアデルに。愛に」と友人らは祝福する。

「きょうの料理も全部、アデルが作ったの」とエマ。

十数人の招待者をもてなす裏方だ。アデルは大きな料理皿を何度も庭に運び

席の暖まる間もない。

エマは同じ画家のリーズと再会し、喜んでいる。

臨月のお腹をエマに触らせるリーズが、アデルは気になる。

 

(「アデル、ブルーは熱い色」)

 

 

bn_charm