ゴーシャと相談させて

ゴーシャと相談させて

 

あと1人の参加者はやはりオルガだった。

審査は満場一致で「2番」(オルガ)だった。

「でも彼女は正式な団員じゃない」

「受けられるのはセクションのメンバーでは?」

横槍にターはムカッと開き直り

「マーティン(1番)に合格と伝えて!」と

やけくそみたいにフランチェスカに指示。

「待って」シャロンが止めた。「ゴーシャと相談させて」

ゴーシャは首席ソロ奏者です。

結果、オルガを合格とします。

ターの性格を知り尽くしているシャロンは、

機嫌を損ねたターをそのままにしておくと、

以後のチームワークにどんな差し障りが生じるか。

それを危惧したのでしょう。

〜「TAR ター」〜

bn_charm