キャロル20160304

 

「キャロルへ。テレーズより。」

キャロルが好きでたまらないのだけど、キャロルは自分をどう思っているかわからないことが、テレーズを不安にさせています。
キャロルとテレーズはひとまわり以上年齢がちがいます。
キャロルの成熟度に比べたら、テレーズはコドモに近い。
世慣れた受け応えや、感情の表し方も知らない。
ぎこちなく距離をとって、せいいっぱいキャロルにいやがられないようにしている。
でも心の中では、言葉にしたら自分でも赤面する行動を思い描く。
で、ひとりのとき、せっせとキャロルに手紙を書くのです。
封筒に「キャロルへ。テレーズより」と書いた、投函されない手紙が何通も。
この映画、ホントに純愛物語です。

(「キャロル」)