「ぱ ん か い」
ヴィヴィカがボトルを1本下げてトーベの部屋にきた。
「ぱんかい」とグラスを合わせる。
ビフスラン・コフスラン語で「かんぱい」だ。
ヴィヴィカはアトリエの絵を調べあげるように見て
「じょうき(正気)じゃないわ。イカれてるわ。もっと見せて」
トーベはむっとする。
「私には財産なんてない。これは食べるためなの」
「変な子。絵を続けて」
ブルジョワがからかっている。
「上流階級め!」
くってかかるトーベを面白そうにヴィヴィカはキスした。
〜「TOVE トーベ」〜