終わりの始まりだった

終わりの始まりだった

 

ショッピングの帰り、海岸でケイトに会う。

ダヴィドは気さくに話しかけ、ケイトも悪い気はしない。

なにしろハンサムだ。

「次はケイトも一緒に海に出よう。カリプソ号で行こう」

「うれしい!」

カリプソ号はダヴィドのヨットである。

セーリングのたびの、2人の愛が色濃く染み込んでいる。

アレックスは面白くない。不吉を覚える。

それが終わりの始まりだった。

 

〜「Summer of 85」〜

 

 

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